What is Placemaking?
プレイスメイキングとは
プレイスメイキングとは、街で生活する人々が自由に「居場所=プレイス」と関わるために「とりあえずやってみる」を後押しする考え方です。
View more
プレイスメイキングとは、街で生活する人々が自由に「居場所=プレイス」と関わるために「とりあえずやってみる」を後押しする考え方です。

プレイスメイキング概念の始まり

1960年代にアメリカで生まれた公共空間の概念と活用方法論。ハード面での「場づくり」だけではなく、使い手が主体的かつ創意工夫をもって空間の居心地を作り、その場にあるモノやできごとをカスタマイズし、場所のコンテンツをつくる一連の過程を意味します。

これからの日本で求められる理由

人口減少、余剰地の発生からどの街も差別化して付加価値をつけ、選ばれる理由を作っていかなければいけません。都市計画の解像度を上げて街ごとの差別化を図るヒントは、定性的なこと ー 現場でどんな人がどのように行動し、何を考え、何を求めているか ー にあります。プレイスメイキングというアクティビティ・ファースト≒人ありきなデザイン手法は、このような事象を的確に観察し、拾い上げることができます。

プレイスメイキングを成功させるためのポイント

「とりあえずやってみる」が合い言葉のプレイスメイキング。一見ゆるやかな概念を、確実に成功に導くためのポイントをご紹介します。

POINT1定性的な目標設定を仮説として立てる

例えばその場所で起こるアクティビティの多様性と種類、利用者層の構成、嗜好や属性など、精緻な数値よりも定性的な目標を掲げることが大事です。ただし、目標はあくまで仮説として設定されるもの。その後の検証と調整の積み重ねが必要です。

POINT2「何をやるか」以前に「なぜやるか」

なぜそのアクティビティ群がそれだけ必要か?なぜ利用者の老若男女の割合がそうあるべきか?場所が持続可能な状態で利用され続ける状況を、計画策定に関わる全員で想定し、共有しましょう。

POINT3「とりあえずやってみる」

1、2をしっかり行って初めて『とりあえずやってみよう』の段階に取り掛かることができます。

POINT4仮説を振り返り、次につなげる

『やったことをよし』とするだけでは、結果として計画の継続性が薄くなってしまいます。『計画→実行』ではなく『計画→実験→検証→改善』のサイクルを重ねることを忘れずに。

POINT5使い手が手を加えて初めて完成するのを待つ

完成を100%だとしたら、8-9割にとどめて場所を使いはじめましょう。その場所で人が過ごした時にとる行動、例えば花を植える、期間限定の活動を行うなど、使い手が『自分でカスタマイズして自分の空間にしている』という感覚を持てる余白、設計者も意図しない偶発性が生まれることが大事です。

ここだけは気をつけよう

計画の有効性は実施して初めて分かるもの。しかし机上の議論だけで計画と予算を同時に組んだ結果、完成後に需要とのミスマッチが起きて後戻りできない…という結末を迎える可能性も考えられます。ミニマムからスタートして、自由に変更が効くプレイスメイキングは、街の身の丈にあった現実的な計画をつくる時に有効です。

Close
Case Study
プレイスメイキングとは
Products
プレイスメイキングキット
View more
Close
循環する材料、紙について
PMKを構成する紙管は100%古紙を使用。日本では約80%が紙素材が回収され身のまわりの紙製品に再利用されています。地球資源の消費を抑制する、日本の安定した素材循環の仕組みだから実現できたプロダクトです。
Price
費用について
POP-UP kit
費 用 ¥500,000
※別途送料がかかります。
面 積 〜30㎡
内 容 カウンター2基・キャビネット3基・スツール12脚・ベンチ3基・テーブル2台・サインボード2基
納品までの流れ
カスタムオーダーのデザイン制作、
PMKを使った空間の活用企画や設計のご相談も承ります。
お気軽にお問い合わせください。
CONTACT US
ask me
About
わたしたちについて
勝亦丸山建築計画
空間と使い手の持続可能な関係性を生み出し、新しいスタンダードを社会に実装することを目指す建築家チーム。「その場所や前提の条件を探り(RESEACH)、そこに何が必要かを考え(DESIGN)、現場での実践を還元させる(OPERATION)」ことを指針とする。建築やインテリア、リノベーションの設計・監理を中心に、「デザインオペレーション」の手法を用いて事業の企画から運営まで行うほか、行政・民間の双方と連携しながらリサーチ、コンサルティング、プロダクト開発など多岐にわたる活動を行っています。